縁結びと冠稲荷のボケの花

冠稲荷の「実咲社」

〈縁結びの実咲社〉『冠稲荷のボケ』とともに鎮座するのが『実咲社』です。

冠稲荷(かんむりいなり)のボケと、
縁結(えにしむすび)の実咲社(みさきしゃ)

その昔…子供ができずに悩んでいた女性が、修験者に授かった木瓜(ぼけ)の実を服した途端、良縁と子宝に恵まれました…という縁(えにし)・子宝伝説と共に、県の天然記念物に指定されている樹齢四百年の「冠稲荷のボケ」。

様々な縁を見守りながら、伝説のとおり古代より現代に至るまで子宝安産、子育てを願う人々や、花の美しさを愛でる人々に慕われるとともに、その花のたたずまいは多くの人々に愛されてきました。

その「冠稲荷の木瓜」とともに縁結びの「実咲社(みさきしゃ)」があります。

出会いの縁、恋愛の縁、家族の縁、友情の縁、仕事の縁、学業の縁、子宝の縁…それらの縁への願いを絵馬に託し、お参りします。

縁結び狐、子宝狐、安産狐、子育て(初宮七五三)狐、そして健康と諸願成就は実狐(みのるきつね)と咲狐(さききつね)へ。それぞれの縁を守るお狐さんに、どうぞ会いにいらしてください。

ご祭神 宇迦之御魂大神
塞神(久那戸大神・八櫃彦命・八櫃姫命)
大宮能賣神
ご鎮座 永禄年間(1558~1570)
ご神徳 縁結び、子宝、安産、子育て (初宮・七五三)、健康

この花も縁結び 縁結びの桜

二手に分かれた幹がふたたび結びついている縁起の良い縁結びの桜です。春は木瓜の近くで美しく桜の花びらが舞い降ります。

『冠稲荷のボケ』と共に鎮座する『実咲社』には願い事を神様へ伝えてくれる白狐が並んでいます。
実咲開運絵馬に願いを書き、それぞれの願い事のお狐さんへ奉納し、ご祈願ください。

それぞれの縁を守るお狐さん

群馬県指定 天然記念物『冠稲荷のボケ』

群馬県指定 天然記念物〈冠稲荷のボケ〉日本一の木瓜 ~縁結びの木~

名称及び員数

群馬県指定天然記念物『冠稲荷のボケ』一株


指定年月日

昭和30年1月14日

所在

太田市大字細谷字稲荷一番地

指定理由

群馬県文化財保護条例第8条の規定による。
指定等の基準第6の3の(2)のアによる。
園芸種の緋ボケでは県内でも古く株も大きい。

説明事項

樹 齢…300~400年(推定)
樹 高…約3.5メートル
周 囲…根本約3メートル
枝張り…約9メートル四方

500本程の樹が分岐し半円形状に叢生し、一株を形成している。
3月中旬から4月上旬頃開花し、秋に結実する。

由来

境内にある聖天宮が創建されたと伝えられる永禄年間(戦国時代)の頃、子供のない婦人が子宝を授け給えと毎朝日参していた。

ある朝、宮の前にいた老修験者に祈願の理由を問われた。すると、修験者は、「ボケ」の実を採って、これをきざみせんじて飲めば効験があるだろうと教え、どこかへ立ち去った。
婦人は相変わらず日参怠らず修験者の教えを守り実行した。そのうち効験が現れ、夫婦相和し、数多くの子をもうけることができ、その家も冨に栄えるようになり、夫婦は大願成就のお礼として神苑に「ボケ」の木を植えた。

この「ボケ」がその時植えられたものだと伝えられる。
爾来、この「ボケ」は里人たちにより、縁結びの子宝祈願・子育てにと厚く信仰されている。

昭和61年3月31日
群馬県教育委員会
太田市教育委員会

もっと知りたい木瓜のこと

文学の中の木瓜

古くから『長寿梅』と呼ばれ親しまれてきた木瓜の花。
その可憐な花姿も色とりどり。そんな木瓜の豆知識をご紹介します。

名前の由来

名前の由来は、ボケの実の形が瓜に似ていることから「木瓜」となり、モッケ~モケ~ボケに変わったとの説が定説です。

木瓜の文様

木瓜の文様は、「もっこう」と呼ばれ「木瓜」の字を当てて古くから日本人に親しまれてきました。
めでたい紋とされ、織田信長を代表に、家紋とした武家は多く知られています。

秋に熟す木瓜の実

秋には木瓜の実が黄色く熟し、甘い香りがするようになります。
木瓜の実収穫祭で、実を収穫し、またその実を入れて奉製した木瓜ノ実守を授与しています。