ハ―メルンの笛吹き、もとい冠稲荷神社の見習い音楽家(?)です^^

こんにちは!

巫女の朽津由美子です。

本日は冠稲荷神社の神事の際などに奏楽している楽器のうち、私が現在、特訓中であります龍笛(りゅうてき)と笙(しょう)について少しご紹介させていただきます。

まずは「龍笛」から。

低い音から高い音の間を縦横無尽に駆け抜けるその音色は、「舞い立ち昇る龍の鳴き声」と例えられます。

小中学校で習ったリコーダーみたいな形ですが、龍笛は縦ではなく横向きに持って吹きます。リコーダーと同様、穴を指で塞いで息を吹き込むのですが、よぉ~く上の写真をご覧ください。竜笛はひとつ一つの穴が大きいこと、お気づきになられましたか?

はい、そうなんです。。初めは指と穴の隙間から空気が漏れてまったく音が出ませんでした(笑)。

そして、さらに吹口も丸く大きいため、息の吹き込み方にもコツがあります。リコーダーのように簡単にはまいりません。。

ですが、初心者なりにも空気をす~っと横切るような、キレイな音が出せた時には心の中で「よしっ」と叫んでおります^^ 音が出るくらいで喜んでしまっているレベルですが、プラス思考で前向きに頑張るタイプなんです(笑)

 

お次はこちら「笙」です。

その形を翼を立てて休んでいる鳳凰に見立てられ、その音色は天から差し込む光を表すと言われております。

とても存在感のある形です。「ザ・雅楽器」という印象♪

練習を始めて最初に驚いたことは、「簡単に音が出る!」ということでした(笑)。龍笛と違い、吹けば鳴る、初心者にとっては何だかホッとする楽器です。

さて、笙ですが実は竹管そのものから音が出るのではなく、竹管の下部に付いた金属製の簧(した)が振動することにより音が出ます。奏楽する際にはその簧(した)を保温器で温めてから^^ とてもデリケートな楽器です。

 

さて、冠稲荷神社では上記、龍笛や笙をはじめとする雅楽器を神事で奏楽しております。お参りの際のもう一つの楽しみ方(?)として、ご興味をお持ちいただけましたら幸いです。

皆さまに神様のお恵みがありますように。