「おいなりさん」は好きですか?稲荷神社の眷属神(けんぞくしん)を祀る白狐社についてご紹介いたします。

こんにちは。巫女の岩瀬愛梨です。

今日はとても暑い日となりました。ご参拝なさる際にはお身体にお気を付けてお越しください。

本日は冠稲荷神社の眷属神(けんぞくしん)を祀る白狐社についてご紹介します。

皆様は稲荷神社と聞くと何を思い浮かべますか?

このようなお狐様を想像する方もいらっしゃるのではないでしょうか?

稲荷神社になぜお狐様がいらっしゃるのかというと、稲荷神の使い(眷属神)とされているからです。

なぜ、狐が稲荷神の使い(眷属神)とされたのでしょうか。

・穀物を食べ散らかすネズミを捕食するから

・狐の色や尻尾の形が実った稲穂に似ているから

・稲荷神と習合した「宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)」の別名に「御饌津神(みけつのかみ)」があり、狐は古い時代に「けつ」と呼ばれ、そこから「みけつのかみ」に「三狐神」を当て字したから

など様々な説があります。いずれにしても稲穂などとの結びつきがあり、このことから狐は稲荷神の眷属神とされております。

冠稲荷神社でも白狐社がありますが、御祭神は「命婦専女神(みょうぶとうめのかみ)」です。

時代が下ると稲荷狐には朝廷に出入りすることができる「命婦(みょうぶ)」の格が授けられたことから、「命婦神(みょうぶがみ)」と呼ばれるようになったとされ、「専女(とうめ)」とは老狐の異称とされています。

そして、狐といえば茶色や黄色の狐を想像すると思いますが、稲荷神社で祀っているお狐様はなぜ白狐なのでしょうか。

実は、「白」というのは色の「白」ではなく、「透明」という意味があるそうです。なので、「透明で人には見ることができない狐」という意味で「白狐」が祀られております。

こちらが白狐社です。

古くなったお狐様をご返納していただく場でもあります。ご返納されたお狐様がこんなにたくさん(^_^)

ちなみに授与所では新しいお狐様もご用意しております。皆様のお家にお稲荷様がいらっしゃいましたら、できればお狐様や御札など、一年に一回は新しいものへお取替えください。

何かご不明な点や聞きたいことがございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

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