神社にはご神体として「鏡」が置いてあります。今月の神様朱印も冠稲荷神社の拝殿にある鏡が基になっております。なぜ、鏡がご神体なのでしょうか。調べてみました。

こんにちは。

巫女の岩瀬愛梨です。

本日も日差しは強くとても暖かいですが、風が空気が冷たいですね。

さて、本日は今月の神様朱印のモチーフにもなっている「鏡」についてお話ししたいと思います。

皆さまもほぼ毎日鏡を見ているのではないでしょうか。

また、神棚があるお宅でもこのような鏡が置いてあるのをみたことがあるかと思います。(下の写真は都合上、裏返しにしてあります。)

冠稲荷神社の拝殿にも鏡が置いてあり、今月の神様朱印にも描かれています。

神社における鏡は一般的に太陽を指しているといわれております。

理由は鏡で太陽の光を反射するのを正面からみると鏡が太陽のように光り輝いて見えるからです。

日本では太陽神である「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」を最上の神様としてお祀りするので、太陽を象徴する鏡をご神体として神社に祀ります。

また、鏡に映った自分自身の姿から自分の行動を自覚するという意味もあります。

天照大御神様の神話でも鏡が出てきます。

天照大御神が天の岩戸へお隠れになった際、他の神々が協力して、天照大御神を外に出そうとします。

そこで天の岩戸の前でお祭り騒ぎをして天照大御神の気を引き、扉を少しあけた天照大御神に「貴方様よりももっと貴い神様が現れたのでお祝いをしているのです」と言い、鏡を天照大御神に見せます。

鏡に映った自分の姿を見て天照大御神は岩戸の外にもう一人太陽神がいるのかと思い、もっとよく見ようと身を乗り出すと力の強い神様が天照大御神を引っ張り出し、別の神様が岩戸をしっかり閉め、天照大御神を外に出すことに成功します。

この時の鏡が三種の神器でもある八咫鏡です。

長くなったので、ここまでを前編とします。

後編はまた後日お話ししたいと思います。

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