こんにちは。
巫女の岩瀬愛梨です。
本日は雨が降ったり止んだりと落ち着かない天気ですね。
さて、昨日は天赦日の話を致しました。
本日は一粒万倍日のお話です。
一粒万倍日には選日のひとつです。
「一粒万倍」とは、一粒の籾が万倍にも実る稲穂になるという意味です。
そのため、一粒万倍日は習い事を始めるのにいい日となっています。
反対に人から何かを借りたり、他人を攻撃することもトラブルが万倍になるので凶とされています。
一粒万倍日は吉日と重なると効果が倍増し、凶日と重なると半減すると言われています。
天赦日の決め方は季節ごとに変わっておりましたが、一粒万倍日の決め方は、月ごとに変わります。
正月は丑・午の日
二月は酉・寅の日
三月は子・卯の日
四月は卯・辰の日
五月は巳・午の日
六月は酉・午の日
七月は子・未の日
八月は卯・申の日
九月は酉・午の日
十月は酉・戌の日
十一月は亥・子の日
十二月は卯・子の日
ちなみにこの場合の月は旧暦の月とも新暦の月とも異なります。
旧暦の月は月の満ち欠けで一か月が決まりますが、こちらは二十四節気を基準に一か月が決まっています。
二十四節気のお話をした際に節気・中気があったと思います。
節気は立春・啓蟄・清明・立夏・芒種・小暑・立秋・白露・寒露・立冬・大雪・小寒です。
この節気から次の節気の前日までを一か月とする区切り方を「節切り」、その月を「節月」といいます。
節月の場合、正月は立春~啓蟄の前日までの期間となります。
その中の丑・午の日が一粒万倍日となるわけです。
暦を見ると、大体一つの干支が月に2~3回回ってきます。それが二つあるので、月によって一粒万倍日は4~6日あります。
次回の一粒万倍日は9月6日です。
長くなりましたが、一粒万倍日についてお話致しました。