権禰宜の雑賀直子です。
本日は勤労感謝の日、神社としては新嘗祭の日でした。
写真は宮司が兼務する 太田市岩松町の八幡宮の様子。
なぜいつも本務神社である太田市細谷町の冠稲荷神社の写真では無いのかといえば、何くれと無く動き回っているので、いつも記録写真を撮っていられないという……。
新嘗祭は今年の実りに感謝するお祭り、と言えば分りやすいでしょうか? 農家の方にお伺いする限り、米の作柄はまぁまぁと言ったところだそうです。
さて。その米。を入れた米俵。一俵の重さは60キログラムです。
皆様60キロの荷物の運搬は非常に難しい……というか、私には絶対に無理だと思います。が。
昭和初期生まれの方に伺った話によれば、その方が幼少の頃には、女性でも米俵一俵を運ぶのは普通の光景だったそうです。
二俵を持ち上げるのは難しいので、一俵を背負った その上に、トラックの荷台から もう一俵乗せてもらい、合計二俵を運んでいた。とか。
それは女性の話で、男性はというと両手に一俵ずつ計二俵、力自慢の男は更に口にもう一俵銜えていた。とか。
………現代日本人から見れば怪力の域だと思うのです。
世の中は、文明の利器が行き渡るに連れ、身体能力を高めなくても生きて生活して行かれる様になった、という事なのでしょう……。
新嘗祭にあたり、「米」を通じた側面からも現代社会の発展について想い、考え、感謝と反省は如何でしょうか?
60Kgを運ぶ事が普通であるならば、戦国時代の甲冑が30Kgあったといってもどれ程の体感重量なのか?
とか。
米60キロ八千円だぞ?と農事支部長が厳しい顔をされていた。
とか。
まぁ、色々。