久しぶりに二十四節気についてきちんと調べてみました。

こんにちは。

巫女の岩瀬愛梨です。

一昨日、6月5日は二十四節気「芒種」です。

「芒種」にはのぎ、稲でいう籾殻にあるとげのような突起を持った植物の種を蒔くころという意味があります。

七十二候は初候「蟷螂生」(とうろうしょうず)です。蟷螂(カマキリ)が生まれ出るという意味です。

神社に居て新暦、旧暦、二十四節気、七十二候などを気を付けてみていると、逆に二十四節気についてわからなくなりましたので、もう一度きちんとその成り立ちを調べてみました。

二十四節気は平安時代から使われている暦の事で、元々は古代中国で農業の目安として作られました。

古代中国では暦として月の満ち欠けに基づいた「太陰暦」が使われておりましたが、実際の季節とズレが生じてしまいます。

そこで、太陽の位置をもとに一年を24等分した「二十四節気」やそれをさらに約5日ごとに分割した「七十二候」がつくられ、季節の変化を捉えて農事に生かしました。

もっと詳しく見てみますと、太陽が移動する天球上の道を黄道といい、この黄道を二十四等分したものが二十四節気です。

まず、黄道を夏至、冬至の「二至」で二等分し、春分と秋分の「二分」で四等分、これらはそれぞれの季節の真ん中となります。

そしてそれぞれの中間に立春、立夏、立秋、立冬の「四立」をいれて「八節」とします。これらはそれぞれ季節の始まりとなります。

この八節は一つの節が約45日。これを15日ごとに三等分したものが二十四節気です。

旧暦は月の満ち欠けをもとに作られ、二十四節気は太陽の動きをもとにしているということが一番の違いですね。

二十四節気はざっくりとここから春!ここから夏!と定めているため、実際の気候に違いが生じます。

また、作られたのが中国である為、日本との気候も違うことが二十四節気と実際の気候にズレが生じている理由ではないかとされています。

また、二十四節気は毎年同じというわけではありません。例えば立春ですが、2020(令和2年)は2月4日が立春でした。豆まきをする節分は2月3日です。

私はこの豆まきをする節分が2月3日だという印象が強いです。しかし、来年は2月3日が立春で節分は2月2日となります。

色々調べてみるとわかったこともあり、複雑なこともあり…、より興味深く思いました。