カテゴリー別アーカイブ: 考察

下田島町の日吉神社さま。 地元の年配の方には「山王さま」の方がわかりやすいみたいです。

権禰宜の雑賀直子です。

本日も太田市は晴れ!そして相変わらず風が冷たいです!
明日は気温は上がるそうですが、風が吹けばやっぱり体感気温は低いんですよね~、
風、止まないかなソロソロ……。

日吉神社
写真は今日よりも風が強かった日曜日に、祈年祭に随行しました下田島町の日吉神社さま。
地元の年配の方には「山王さま」の方がわかりやすいみたいです。(昔は山王様って呼んだらしいです、どちらも同じ神様ですが、そのあたりの細かくて難しい話はインターネット上に沢山情報が有るのでそちらをご覧ください

下田島町に鎮座される日吉神社さまの氏子地域は下田島町(東田島西田島)と上田島町(烏ケ戸だけ。杉之内は含まない)と、西野谷町という、ものすごく広域です。

祭典後の神札分けも大変!神札300枚位刷りましたもん…。

杉之内稲荷神社

そしてこちらは上田島町の杉之内稲荷神社様。
一帯地域内でなぜ杉之内だけが含まれないかというと、神様を持って帰って来ちゃったからという理由です。

そもそも日吉神社様が広域なのは明治期の合祀によってですが、杉之内地区は火事が多く出る……のは村内に神様が居ないからなんじゃなかろうか……という事で戦後に分詞した……そうです。

地元の皆様の感覚では「神様を連れ帰って来た」んですね。

神社の歴史や神前の事は畏敬の念を持って接するべき…なんですが、お題目的な事よりも、こういう地元にお住いの皆様の体温が感じられる感覚って物凄く好きです。

元々「かみさま」って、それぐらい身近なんだと思いますし、「神聖」「厳か」だけなら、神事後に神前で乾杯(直会)なんかにはならないと思うのです。

神様と一緒に宴会♡


今週末は下浜田町と押切町と新野町と……あと何処だっけ?神札が(@_@;)

今日は己巳の日(つちのとみのひ)と申しまして、弁財天様の縁日でございます♪“金運”、“芸術運”に大きく影響を与えると考えられているそうです!

巫女の高崎奈穂です。

昨日は雑賀さんが新暦初午(稲荷神社の神様の誕生日!)についてお話して下さったので、他の神様の縁日について掲載しようと思います!

今日は己巳の日(つちのとみのひ)と申しまして、弁財天様の縁日でございました♪七福神の絵姿などで、手に琵琶を持った美しい女性の神様です^^

音楽や芸術の神様として信仰されています。ですので、己巳の日は“金運”、“芸術運”に大きく影響を与えると考えられてきました。

17.02.11.01冠稲荷神社の境内では厳島社というお社に、宇賀弁財天様(宇賀神と市杵島毘賣神(イチキシマヒメノカミ)が融合した女神)がお祀りされています!

健康回復、健康増進、健康長寿のご神徳で知られています( *-∀-)

他にも毘沙門天様や大黒天様、十六童子様などお祀りされていますが…、それはまた別の機会に。

厳島社の脇に流れる小川、“金御盥歳徳(カネミタライトシトク)のご神水でお金を清めれば、お金が増え金運に恵まれるといわれております^^次の己巳の日は4月12日(水)です☆

17.02.11.02長々と語り(?)ましたが、皆様に本日ご紹介したかったのはこちらです!

お社に新しく看板が掛けられました(`・ω・´)宇賀弁財天様がこのお社にお祀りされた由来が記されております。

看板には、「故あって埋もれていたご神像が時を経て世に現れるとき、神縁深い物に霊表が示されその機会となることは、古今の著門である。平成三年二月、宇賀弁財天神座像が顕現されたとき、

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本日は土曜日!戌の日!友引!という事で安産祈願で多くの方にお参り頂きました!そして阿久津稲荷神社の祭典の事。

権禰宜の雑賀直子です。

本日は土曜日! 戌の日! 友引!という事で安産祈願で太田市以外を問わず、群馬県内外を問わず多くの方にお参り頂きました!皆様ご祈祷を執り納められ誠におめでとうございました!

そして、本日は土曜日! しかもまだ二月に入って初めての! そして友引!という事もあってか、厄除けのご祈祷にご来社の方も多くいらっしゃいました!
そして、本日は土曜日!の友引!という事もあってか、新車の清祓いも多く執り行いました!
お守りを受けられる方もとても多くて!
皆様誠におめでとうございました!

…多くの方にお参り頂き、雑賀は若干目を回しておりました(@_@;)

さて、そんな土曜日でしたが、阿久津稲荷神社様の祭典に随行してまいりました。
今回のお祭りは「初午」です。
今年の新暦の初午は2月12日ですが、色々事情とか理由とかありましてですね、そこは不問としてくださいm(__)m

阿久津稲荷神社様も、普段は締め切ってらっしゃいますのでちょこっと御紹介。
拝殿内にある額。
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ちょっと手ぶれちゃいました(>_<)

そして阿久津稲荷神社様も天井がステキステキでしてね…

全面を映せなかったのが残念!

神様、初午祭おめでとうございます!
今年も一年宜しくお願い致します!

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お守りの通販サイトをオープンしました!!

権禰宜の雑賀直子です。

大事なお知らせです!

お守りの通販サイトをオープンしました!!

通販画面

………何やら全国の神社の関係の方からお叱りを受けそうな一言になってしまいましたが………

お守りの通販サイトをオープンしました!!

………色々言葉を考えたんですが、結局これ以外に思いつかなかったので、いっそ開き直る事にしました。というわけで。

お守りの通販サイトをオープンしました!!

三回も言いましたね。宜しくお願い致します。<m(__)m> 続きを読む お守りの通販サイトをオープンしました!!

梅雨も明けないままに暑い日が続いておりますが皆様お元気でらっしゃいますでしょうか? 

権禰宜の雑賀直子です。

梅雨も明けないままに暑い日が続いておりますが皆様お元気でらっしゃいますでしょうか? こまめに水分補給なさってくださいね?(ダムも水分補給できればいいのに…)

さて。

梅雨はあけておりませんが、七月になりましたので。

夏祭りの季節がやってきます!

宮司は7月中旬から土曜日曜ごとに兼務神社を始め近隣地域の夏祭りをハシゴする事になっています!……という事は、準備も目白押し。

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神社や地域によって準備も色々、写真は高林東町の夏祭りで使う御幣(たち)。1本だけ大麻にして、残りは四垂の御幣にします。その御幣を「お祓い」として地域内を手分けしてお祓いされるのだと聞いています。全部で18本………奉製しますよぉ!

春祭りでは鳥居にしか下げなかった幣束(紙垂の事ですね)も、夏祭りは賑やかに境内ぐるりと下げたいから。とのお話で、こっちは50枚、あっちは100枚、といった具合……奉製しますよぉ!

 

と。その前に。

7月1日に八丁〆の祭典を執り行いました。

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八丁〆(はっちょうじめ)と呼びます。神札に書かれている文字は「さいじんさい えきじんよけ おんしゅご」。塞神様の解説はインターネット上の情報にお願いするとして。紙垂をつけてある方のお札は、竹に括り付けて然るべき場所に立てる事になっています。

村によって違うのですが、細谷町は主に水路関係(橋の欄干とか)と、隣村との境目の辻。岩松町などは村の四隅。尾島町は旧354沿いに3対。いずれにしろ、疫病の神様が村に入ってきませんように、という事なんです。

現在は役員さんなどの都合によって日付が変わる村もありますが、元々の【本日】は7月1日なんですね。

 

京都の八坂神社さまの祇園祭と関係があるのかしら?

という事は、八丁〆と祇園祭(夏祭り)って、実はワンセット?

色々調べてみても、考察してみても、いまだに答えにたどり着いていません。

八丁〆を詳しくご存じの長老様にもお会いしないしなぁ……。どなたかご存知の方、いらっしゃらないかなぁ……。公式の「記憶」が消えちゃったクチかなぁ……。

そんな事をつらつら考えながら、お札刷ってました。

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新緑の中での前撮りが七五三、成人式、新郎新婦さまと色とりどりです!そしてお守りの神様のこと。

権禰宜の雑賀直子です。

本日の太田市は良い天気になりました!

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境内の緑が目に眩しくなってきておりまして。七五三や新郎新婦様や成人式の前撮り撮影も境内のあちこちにお見かけしたりもします。

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祭典に随行してまいりました【牛沢町の雷電神社様編イコール朝子塚古墳の上。

権禰宜の雑賀直子です。

宮司の兼務する神社の春祭りの、トリは牛沢町に鎮座されます雷電神社の春祭りです。

DSC_0228朝子塚古墳の上なので、えっちらおっちら上らなくてはいけません。ちょうど、後円の真ん中の真上を目指します。

 

……………到着!

DSC_0230お山の上なので、社殿以外は基本的には何もないところなんですが、祭典の為に机なんかは牛澤神社から運んでくださっています。

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覆い屋根の扉は普段は閉まっていますが、春と秋のお祭りには開いて、掃除して、幣束やら紙垂やらを新しくして、太鼓も神饌も持ち込んで、祭典を執り行います。

そうして、祭典を執り納めましたら、神札と配り物(授与品)を分けて………

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次回扉を開けるのは秋祭り、という事になりますね。

 

実はこの雷電神社、「社殿は麓から持ってきたんだ」という歴史をご存知の方はまだ多くご存命です。

「朝子塚古墳て呼ばなかったよな、『雷電山』『雷電山』って呼んでさ」

柳原(牛沢町内の地区名)が祀りをしてたけど、一地区での維持は大変なので牛沢町として行うようになった……らしいです。

でも、町内でも公式の記憶ではない様なので、もしかしたら個人々々によって少し話が変るかもしれません。

そうしているうちに、記録されない記憶は、歪むか、消えるか、する事もあるのでしょう。それも時代の流れとともに有る事なのだと思いますし、そうであるならば、記録されないという事もまた、歴史を紡ぐ上では必要なのだと思います。

 

年寄りの昔話を聞くのが大好きな身としては、寂しく心細い事ではありますが……まぁ、仕方ない…………。

………………………。。。。。。

 

 

 

神様へのプレゼントを選ぶなら?日本の神様には日本酒?米?それとも……?

権禰宜の雑賀直子です。

皆様、太田市に鎮座されます「冠稲荷神社」は、御存知のとおり「稲荷神社」 です。

という事で?境内のお社には、油揚げをご奉納して下さる方もままいらっしゃいまして。もちろん本殿(拝殿前)にも。小さな日本酒の瓶をお神酒として、そのほかに稲荷寿司だったり、有難い事だと思います。

そして先日はお花をご奉納いただきました。

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御夫婦でお参りくださり、ご主人が外国の方なのだと思いますが若干カタコト気味で「神様へあげてください」との事。聞けば奥様の安産祈願でご来社でした。

日本酒でなく生花ってとこに異国情緒を感じます。

ちなみに神様へお花、OKです!

一応神社界?での規則? 例集?のような書物も世の中には存在するのですが。神饌(お供え物)一覧例の中にも「花」ってありますもの。

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米を始めて穀物関係、魚、鳥、獣、海菜、野菜、果、調味料、花。

「神様、どうぞ」の、とてもとても大切なお気持ちとともに。

あ、でも日本の神様は、臭いの強いものはちょっと苦手みたいですので!ドリアンとかクサヤとかは……どうだろう……?

 

神札とお守りと幣束と紙垂とオフダ。in年末。

権禰宜の雑賀直子です。

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写真は「紙垂」という物です。「しで」と読みます。

先日紹介した「幣束」は、この「紙垂」を左右に折り分けて軸に挟み込んでいるのですが。(基本の切込み方に興味がおありの方は検索してみてください)

「紙垂」は鳥居やしめ縄や、夏祭りに町中に張り巡らせた縄に下げているのを見かけた事のある方も、少なくは無いんじゃないでしょうか。

インターネット上で検索しても、様々な情報があって、楽しいやら混乱するやら…。上に掲載した写真の形が一番オーソドックスなんでしょうか?余りバリエーションも発見出来なかったので、一部をご紹介してみましょう(決して遊んでいたわけではないですヨ)

まずは、長くしたい時。

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 上の「四垂(よたれ)に対して「八垂(やたれ)」にしてみると、こうなる分けですね、みょ~んと伸びました。

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こちらは四垂のまま長く。長方形を切って折るので、切込みを入れる方向が変わると、出来上がりの長さが変る。という。

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切込みを紙に対して斜めにいれると、ちょっと変形します。冠稲荷神社でしめ縄に下げている紙垂は、こちらの形。

20151220_175922太くも出来ます。

で。

前回に引き続きのナゾは、この話が近隣地域の事なのか、上州でなのか北関東でなのか、全く判然としないのですが。

少なくとも太田市近郊の皆様は上の写真のどれをも

「幣束」(もしくは「下げる幣束」) と呼ぶんですね。

………なんでなんだろう????

これから年末にかけて「幣束おくれ」と近隣の方が多くご来社されますが、どの幣束 なのか、そこが重要です。

ちなみに、神札も守札も幣束も紙垂も全部「オフダ」と呼んで下さる御爺様なんかも健在ですので、うっかりするとお互い大混乱!だったりします。

気をつけなきゃ!

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変える事、変わる事、変わらない事、変えない事。

権禰宜の雑賀直子です。

先日、冠稲荷神社の宮司が 宮司を兼務する米澤神社に、鎮火祭でお伺いした時の事。

(太田市米沢町鎮座。ですが、神社名じゃ「米澤」と旧字なんです)

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風も無い穏やかな一日と天気予報は報じてたんですが、午前中は少し風がありました。これが、現在の米澤神社なんですが。066

 

ちょっと見辛いんですが、建替える前の社殿の写真が、拝殿内に掲げられています。

社殿内にはほかにも、大正時代に撮影された神社の様子なども。

もはや、映っているのが誰のお爺さんだかも定かでないほどの。

そうやって時代が移ろいゆく中で、神事の執り行い方というのは、出来るだけ移ろわない様にする努力がとても大変なのです。

社殿内には、写真のほかにもこんな覚書が。

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 お供え物(神饌)の並べ方や、物の置き方を、忘れてしまわないように書きつけて、だれが見ても分かるように張ってあるんですね。最近は神前の様子を写真に収めて、それを張ってある神社もあったりします。年に1回か2回しかご神前に携わらなければ、忘れてしまうのも無理は…な・・・・・・

・・・・・・・・・ん・・・・・・?

062伝言ゲーム発見!

御獅子を「オヒヒ」って聞いたの誰……。

例えばこの書付の影響で、この村で「獅子」の事を「ヒヒ」と発音する事が定着してしまったとします。そうしたら「獅子」は「ヒヒ」ではなく「シシ」と読むのが正しいのだ、と、は……言えなくなるんだろうな。と。

些細な、本当に些細な事から物事は沢山変化していきます。

時代が変わり、扱う道具や体つきも変われば、変えなければいけない事も沢山あります。

変わらないって、本当に難しい。 続きを読む 変える事、変わる事、変わらない事、変えない事。