こんにちは。
巫女の岩瀬愛梨です。
本日はどんよりとした天気で、雨が降る時間帯もありました。
本日は朝からお祓いの神事や地鎮祭に随行させて頂きました。
驚きですが、準備段階では雨が降り、神事の間は雨が止み、神事が終わるとまた雨が降りだすという状態が起こりました。
雨が強くならずに無事に神事を執り納められ良かったです。
どんな神様ですかと聞かれることが多いので、ご紹介したいと思います。
菊理媛神は「古事記」や「日本書紀」本文には登場しません。
「日本書紀」の一書に一度だけ出てきます。
なので、あまり聞いたことのない神様だと思います。
伊邪那岐神(イザナギノカミ)は神産みで命を落とした伊邪那美神(イザナミノカミ)に会いに黄泉の国を訪問しますが、伊邪那美神の変わり果てた姿を見て逃げ出します。
しかし、黄泉比良坂(よもつひらさか)で伊邪那美神に追いつかれ、口論になります。
この時に泉守道者(よもつちもりびと)が現れ、伊邪那美神の言葉を取次ぎ、「一緒に帰ることはできない」と申し上げ、続いて現れた菊理媛神が何か言うと、伊邪那岐神はそれを褒め、帰って行った、というのが菊理媛神が出てくる場面です。
この説話から菊理媛神は伊邪那岐神と伊邪那美神を仲直りさせたとして、縁結びの神様とされています。
菊理媛神(くくりひめのかみ)の名の「くくり」は「括り」の意味で伊邪那岐神と伊邪那美神の仲を取り持ったことから、また菊花の古名を久々(くく)としたことから「括る」に菊の漢字をあてたなど、様々な説があります。
本日は菊理媛神をご紹介致しました。