権禰宜の雑賀直子です。
写真は「紙垂」という物です。「しで」と読みます。
先日紹介した「幣束」は、この「紙垂」を左右に折り分けて軸に挟み込んでいるのですが。(基本の切込み方に興味がおありの方は検索してみてください)
「紙垂」は鳥居やしめ縄や、夏祭りに町中に張り巡らせた縄に下げているのを見かけた事のある方も、少なくは無いんじゃないでしょうか。
インターネット上で検索しても、様々な情報があって、楽しいやら混乱するやら…。上に掲載した写真の形が一番オーソドックスなんでしょうか?余りバリエーションも発見出来なかったので、一部をご紹介してみましょう(決して遊んでいたわけではないですヨ)
まずは、長くしたい時。
上の「四垂(よたれ)に対して「八垂(やたれ)」にしてみると、こうなる分けですね、みょ~んと伸びました。
こちらは四垂のまま長く。長方形を切って折るので、切込みを入れる方向が変わると、出来上がりの長さが変る。という。
切込みを紙に対して斜めにいれると、ちょっと変形します。冠稲荷神社でしめ縄に下げている紙垂は、こちらの形。
で。
前回に引き続きのナゾは、この話が近隣地域の事なのか、上州でなのか北関東でなのか、全く判然としないのですが。
少なくとも太田市近郊の皆様は上の写真のどれをも
「幣束」(もしくは「下げる幣束」) と呼ぶんですね。
………なんでなんだろう????
これから年末にかけて「幣束おくれ」と近隣の方が多くご来社されますが、どの幣束 なのか、そこが重要です。
ちなみに、神札も守札も幣束も紙垂も全部「オフダ」と呼んで下さる御爺様なんかも健在ですので、うっかりするとお互い大混乱!だったりします。
気をつけなきゃ!